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zoom RSS 会員制ツアーバスと路線バスの確執

<<   作成日時 : 2005/06/01 02:33   >>

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この手の問題って、何年かに1回は必ず問題になるような気がするのですが。
ツアーバスに波紋 格安料金設定で路線バス各社反発
長野〜新宿が2300円というのは確かに安いですね。これだけ安くすれば、乗客もつくだろうというのは間違ってはいないと思います。ただ、旅行会社はともかくとして、当の貸切バス事業者は儲かっているんですか?というのは気になるところ。

仮に計算してみると、2300円で40人乗ったとして、92000円の収入になります(6/1 10:30追記:日によって10人だったり40人だったりするそうなので、平均的には往復合わせて40人かな?という根拠で計算しています)。
一方、支出はどうか?中央道高井戸IC〜長野道長野ICで、特大車の料金は16150円。練馬から関越道経由なら13250円ですから、おそらくそちらを経由しているのでしょう。これで往復の料金を計算すると26500円。燃料代ってのもありますから、軽油をリッター90円くらいとしてみると、大型観光バスでリッター3km程度です。都庁前から長野駅東口まで、MapFanWebで調べると225.4kmありますが、往復にして燃料代に直すとだいたい13524円となります。実際には渋滞とかもありますし、もう少し多くかかると思います。
もうこの時点で5万円程度しか残っていないのですが…。
ここから運転手の人件費を引いたっていくらか残るから利益は出る、と思ったら大間違い。今度は車両の保守費用を捻出しないといけません。大型観光バスでは車検も100万円くらいはかかります。車検は年1回しかありませんが、オイル交換はやっぱり頻繁に(週1回くらい?)行う必要はあるでしょうね。
それ以前に、大型観光バスが1台いくら位するか。普通の観光バスでも3000万円くらいはします。中古の観光バスを車検つきで2〜300万円程度で購入するという手もありますが、古いバスだと保守費用は増えるかもしれません。。

さて、いくら残るでしょう…?残った中から旅行会社の取り分が引かれるとということを考えると…。

ちなみに、これが路線バスだと、高速道路は大型車料金(練馬〜長野で往復16000円)になるし、別納割引でさらに安くなるかもしれません。これだけで1万円違ってくるのです。

以前、関東では最大級の貸切バス事業者に、日帰り貸切バスの見積もりを依頼したことがありますが、ガイドなしでは、サロンバスなら1日で13万円、普通の観光バスなら11万円というところです。この他に有料道路の料金がかかります。
こうして計算してみると、この値段って適性価格なんですね。この位なら、バス事業者でも利益は出ると思います。

現在は貸切バスも儲かっておらず、車両の稼働率はかなり低下しているようです。それで、多少安くても受注してしまうケースはかなり多いです。この手のツアーバスも、かなり安く受注して運行するケースが多いのですが、こんな雀の涙程度の利益が出たところで、経営的にはあまり寄与しないのが実情ではないかと思います。
で、高速路線バスを運行している事業者では、乗車率が減ってしまったから利益も少なくなりかねず、まさに踏んだり蹴ったりです。しかも路線バスである以上、乗客がたとえゼロでも運行しなくてはなりません。そりゃあ反発もしたくなります。

確かに利用者から見れば、安いに越したことはないでしょうが、旅行会社に買い叩かれて、儲けも出せずに走り回って、後には何が残るのか…?そう考えると、あんまり進んで会員制ツアーバスを利用する気にはならなかったりします。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 確かにモノの値段は安いのに越したことは
ありませんが、極端に安いものはそれ相応だ
と私は思っています。あらゆる意味で。
おおとり
2005/06/01 02:59
 先週か先々週かのアエラに載っていましたね。国交省も、「建前上は団体ツアーだから」という事で、なかなか規制には踏み切れないようです。それどころか、同類のツアーバスがJRバスですら走り出す有様ですから、どうしようもありませんね。
 因みに、私自身は、名古屋や仙台だったら格安バスを使うかも知れませんが、関西へは絶対にバスなんか使いません。飛行機で行った方が圧倒的に楽だからです。
ひな
2005/06/01 03:32
ちょっと僕的に考えてみました。
計算を見てみると収入(運賃)は片道分、支出(経費)は往復分となっていますが、これだと復路は空車回送が前提となります。いくらなんでもこれでは経営が成り立ちませんよね。そこで旅行会社は復路のお客も募集をするか、または往復で売るはずです。そうすれば復路の運賃もとれますから、旅行会社は経営が成り立つと思います。リンク記事を見たらどうも往復運行のようですし・・・貸切バス会社にしてもある程度運賃を安くされても、毎日確実に仕事がある(ここがポイント)のなら、引き受けてしまうのも現実ではないのでしょうか、無論最初っから赤字になるとわかっていて引き受ける会社はないでしょうから、最低限の利益は出せるような運賃でバス会社も契約をしているとは思いますよ。
もっともこの形態のツアーバスが長く続くとは思っていませんし、僕は同じ乗るなら運賃が高くても路線として認可された高速バスに乗りたいなと思います。
いのぴょん
2005/06/01 05:35
>おおとりさん
現実問題として、高速路線バスならほぼ間違いなくWC付のバスですけれど、この価格のバスでは多分それは望めないでしょうね。たぶんピッチも狭いと思いますし…。

>ひなさん
JRバスの場合は、対抗上やむを得ず…という思惑もあるみたいです。もっとも、JRバスに限らず、同じ方面に高速バス路線がある場合は、乗務員は路線と組み合わせて対応しているケースも多いので、一概に言えませんが…。ちなみに、私の場合は値段よりは到着時間で選ぶことが多いです。以前は、どうしても伊丹空港に6時過ぎに到着したかったので、「青春ドリーム」を利用しました。

>いのぴょんさん
あ、収入の部分の基準を書くのを忘れていました。記事の中では、1日の利用者が10〜40人と幅があるということで、曜日波動も考えると平均的には20人くらいかな?ということで考えてました。あとで本文は直しておきます。
のぞみくん
2005/06/01 10:00
はじめまして。東京の相場については分かりませんが、我が中国地方では、同じくらいの距離の場合、ガイドなしなら3〜4万位で受注する場合もあります。旅行シーズンの10・11月ならあり得ませんが需要と供給の関係上、貸し切りバスの金額はかなり変動幅が有ります。また、ツアーという事で有れば、当然休憩や食事、買い物等に寄りますのでそのお店からのキックバックも有ります。ので極端な話バス代がゼロでもビジネスとして成立する場合もあります。
てぃも
2005/06/01 23:36
JRバスが都市間ツアーバスをやっていることはありません。
近鉄系の高速バス事業者のことでしょうか?
じゅん
2007/03/31 13:54

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