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zoom RSS JR東日本103系電車・全廃へのカウントダウン

<<   作成日時 : 2005/07/06 01:31   >>

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103系。国鉄型の電車では最も大量に乱造された車両です。一時期は、国鉄の通勤電車といえば103系といわれたこともあったほどで、特に山手線のウグイス色(黄緑6号)に塗られた103系は、山手線が最も黒字線区でもあったため、国鉄通勤電車の顔としても扱われていたほどです。

しかし、それほどまでに馴染み深い103系ですが、実は私にとっては好みの電車でもなんでもありません。まあ、ウグイス色の103系は横浜線で通学に利用していたので、それなりの愛着はありますが…。

こう考えてしまうのは、103系が同時期の私鉄各社の車両に比べれば低性能車ということもあります。
もともと駅間距離が短く、最高速度もせいぜい80キロ程度の路線向けに設計された車両で、最高速度も95キロ(許容100キロ)でした。コイルバネ台車を装備、床板も基本的には鉄板に塗装しただけという、コストダウンも考慮した車両でした。
ところが、103系が登場した時期、小田急では2600形、東武では8000形が登場していました。どちらも空気バネ台車で乗り心地も当時としては抜群によく(ただし、座席の座り心地はそうでもなかったようですが…)、特に小田急2600形は電力回生ブレーキを採用していたこともあり、省エネ効果もありました。当時のファンには、国鉄の設計の保守的なことを嘆いた方もいらっしゃったのでは…。

しかも、標準化思想がある国鉄では、そうそう使える線区がなさそうなはずの103系をあちこちにばらまいてしまいます。中央快速線・常磐快速線では、何と最高速度100キロの列車にまで投入されてしまいます。車両の公称最高速度は、ある程度余裕をみて設定しているのですが、そうはいっても最高速度95キロの電車で100キロ出そうと思ったら、常にノッチオンの状態で走らないといけません。当時は釣掛電車もあったから、それよりは静かだったとは思いますが…。

それでも、激しくなる通勤輸送を支えてきたのが103系であることは、間違いなかったと思います。

しかし月日は流れ、JR化を踏まえて205系が登場すると、103系の斜陽化が始まります。
(ここから後はJR東日本について見ていくことにします)

看板の山手線が205系に置き換えた後から、JR東日本では205系の大量増備を開始します。横浜線にいたっては、たった半年で103系は消滅してしまいました。その後も205系の増備は続き、埼京線も205系に代わり、103系の活躍場所はじわじわと狭まっていきます。
特に、1990年代後半、JR東日本では車両故障によるダイヤの乱れが相次ぎましたが、新車の初期故障を別にすると、ほとんど103系で発生していたこともあり、鉄道雑誌に掲載されたJR東日本担当者の書いた文章では「首都圏には経年の高い、とくに103系に代表される旧来形式多数」とまで書かれてしまいました。
保有・運用している会社から目の敵にされているような車両の活躍が長く続くはずはありません。浪エネ車両で性能は悪い、乗り心地も良くない、しかも故障が多いとくれば、相当な巨額を投じて排除したくなるような心理も分からなくはありませんね。
京浜東北線で800両以上も存在した103系も、数年で209系に置き換えられました。

そして、2002年から山手線の205系をE231系に置き換える計画が開始されました。それと並行して、今までさんざん無理して103系を使用してきた常磐線もE231系に置き換えることになり、いよいよ会社からは「諸悪の根源」扱いとさえ思えてくる勢いで、103系全廃に向かってのカウントダウンが始まります。

常磐線では、285両もの103系が、たった2年程度でほぼ完全にE231系に置き換えられました。今まで103系が必死で100キロ出していたダイヤを、E231系はかなり流して走ります。予備車として20両は残されましたが、それも今月に行われる常磐線のダイヤ改正までの運命と思われます。これで、常磐線だけの色だったエメラルドグリーン(青緑1号)は消滅となります。
また、京葉線では201系の転入があり、103系の独壇場だった内房線・東金線直通の運用を奪われ、山手線から移ってきた205系によって命運を絶たれました。スカイブルー(青22号)の103系も消滅です。
八高線・川越線の103系も、車籍はあるものの運用には入っておらず、一時は103系を代表するカラーだったはずのウグイス色は、関東ではもう見られなくなったようです。現在はわずかにカナリアイエロー(黄5号)の鶴見線・オレンジバーミリオン(朱色1号)の武蔵野線(京葉線直通含む)で細々と走っているに過ぎない状態です。

先ごろ山手線から引退した205系の転用改造が行われれば、今年度内には鶴見線・武蔵野線の103系も置き換えられ、JR東日本から103系は完全に消滅することになります。考えてみれば、低性能なのに汎用的な目的で使用されていた103系も、ある意味では国鉄時代の標準化思想の犠牲者(車?)だったのかもしれませんね。

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