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<<   作成日時 : 2006/04/04 01:53   >>

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画像低公害バスの一種であるCNGバスは、個人的には大変お気に入りなのですが、何しろ燃料供給の問題があるので、なかなか広まらないですね…。そうでなくても車両価格が高いのに加えて、エコステーションの整備費用も高くつくので…。

CNGバスの長所と欠点は以下の通りです。
【長所】
  • 排出ガスが非常にクリーン
    窒素化合物は60〜70%軽減
    硫黄酸化物は100%軽減(つまりゼロ)
    黒煙は100%軽減(つまりゼロ)
  • 燃料に水素を多く含み二酸化炭素の排出量が少ない
    二酸化炭素は20〜30%軽減
  • ディーゼルエンジンに比べて静かで振動も少ない
    室内騒音は5〜6%軽減
【短所】
  • 1回の充填での走行距離が短い
  • ガスの供給が可能な施設が少ない
  • エコステーションの整備費用が高い
  • 車両価格が高い
  • 燃費が高い
短所の中でも、エコステーションの整備に費用がかかるのが難点で、例えば富士急ハイランド駐車場内のエコステーションは1億1300万円かかっています。あまりにも費用がかかるために、公営交通でさえ、川崎市のように、当初は自前の設備を持たずに、既存のエコステーションを使用した事業者もあります(現在は塩浜営業所に施設ができています)。大都市部でなければ、どの事業者もさほど台数は多くありません。まだまだ低公害バス全体から見れば少数派なのです。

そんな中、山梨県はCNGバスが多い県です。

画像富士登山バスを運行している富士急行が、登山バスに低公害バスを導入することになりました。ご存知の方も多いとは思いますが、河口湖から富士山五合目までの「富士スバルライン」は、大型バスの排気ガスによる環境破壊が問題となっていたところ。いくらマイカー規制などで、通過台数を少なくしたところで、乗り換えたバスが黒煙を上げているのでは、全然説得力がありませんから、低公害バスの導入は急務でした。

そのようなわけで、富士登山バスに低公害バスが導入されることになったのですが、低公害バスというものは、走行性能がある程度犠牲になっています。都市部の走行であればあまり問題ないのですが、富士登山バスの場合は、山梨県側で8%、静岡県側では9.6%という急な上り坂が延々続き、とても軽油燃料による低公害バスでは用を成さないのでした。
そこで、CNGバスに白羽の矢が立ったのでした。燃費はディーゼル車の2.4倍、車両価格も1.7倍と、高価ではありますが、燃料を根本から見なおした形になるCNGバスは、他の低公害バスと違い、車両側に低公害たり得るための特別な装備は全くありません。単純に「燃料が軽油から圧縮天然ガスに変わっただけ」なのです。

画像1995年から、CNGバスが富士山麓での運行を開始したのですが、都市部でさえエコステーション整備が追いついていない状況で、そもそも都市ガスがなかった富士山麓にエコステーションがあるはずもなく、当初は横浜市鶴見区からトラックでガスを陸送していました。しかし、1回のトラック便ではバス2台分のガスしか搬送できず、そのトラックの燃料代などがかさみ、軽油の約20倍ものコストがかかってしまうことになります。
こんなことはやっていられない、ということで、1996年に、富士急商事が営業する富士急ハイランド内のガソリンスタンドに、エコステーションが併設されたのでした。都市ガスもない地域でのエコステーション設置は、現在でも十分に驚異的です。何しろ、これがきっかけで、富士吉田市などでも公用車にCNG自動車の導入を開始しているのですから…。
これ以後、富士急行では毎年必ずCNGバスが導入されることになり、現在では30台を超えているという、民間事業車では最大規模の台数になっています。

1社単独でここまでやっているのなら、自治体だって動かないわけにはいきません。山梨県では独自のCNGバス補助金制度を設けるだけでなく、甲府市内にエコステーションを整備し、山梨交通バスでもCNGバスの導入が開始されています。山梨交通でも少しずつCNGバスは増えていて、山梨県内では2大バス事業者が揃ってCNGバスを継続導入しているのです。

画像ちなみに、富士急行では「低公害バス=CNGバス」という図式が確立しているようで、富士急グループのフジエクスプレスが運行を担当する、港区コミュニティバス「ちぃばす」も全車両がCNGバスです。

現実問題として、傍目から見ても、エンジンの回転数が上がっているのに黒煙はほとんどなく、特に車で後ろを走ったときには、あまりにも何もないのでびっくりしたことがあります。
また、運転士さんにも話を聞いたことがあるのですが、「走り出しはややディーゼル車より鈍いけれど、特に長い登坂では低速ギヤに落とす回数が少ない」とのことで、富士登山バスとしてはやはり適役だったのでしょう。
画像また、低公害バスでもっとも早くノンステップバスが登場したのはCNGバスでした。CNGのボンベは軽いので、屋根上に設置することが可能。燃料タンクが床下からなくなるということは、それだけ床を低くできるということなのです。

本当は上高地や南アルプス林道のバスでも導入すればいいと思うのですが、エコステーションの整備をどうするのかが問題ですね。でも、単体で見る限り、CNGバスは低公害バスの最優等生だと思っていますので、もっともっと普及して欲しいものです。

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