もっとも希少なジャンボ機・B747-146B/SUD

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以前にも書きましたが、そもそも私が本格的に飛行機を好きになるきっかけを作ったのはJAL(JAL/JL/ジャパンエア・ジェイバード)搭乗がきっかけでしたが、さらに細かく言うと、偶然にもB747-146B/SUDという珍しいタイプの機材に搭乗したためだったのでした。

B747の初期型タイプは100型と呼ばれていましたが、100型ではノンストップで超えられなかった太平洋が、ノンストップで行けるようになった航続距離延長型の200B型が出ると、ほとんどの航空会社は200B型を選びました。航続距離が短くても問題ないユーザー向けに、100B型というタイプも製造されましたが、これはわずか9機で終わってしまったのでした。
その一方、日本国内線向けにはSR型(Short Range:短距離型)が登場していました。SR型が導入されてしばらく年数が空いたのですが、JALが国内線へ投入した新機材は、何故かSR-46型を名乗らずに146B型を名乗っていました。10機目の100B型となったのでした。
そうするうち、アッパーデッキ延長仕様の300型が登場し、ほとんどの航空会社は300型を発注するようになり、アッパーデッキの短いジャンボ機を発注する会社は少なくなってきたのでした。

そして、日本国内線のジャンボにもアッパーデッキ延長タイプが導入されることになり、1986年に日本にやってきたのがJA8170でした。ところが、このJA8170は、何と初めからアッパーデッキ延長タイプであったにもかかわらず、エンジンが146B型と同じということで、146B/SUD型を名乗ることになったのでした。その後に同一仕様のJA8176も登場、型式だけ見れば11機目・12機目の100B型とも言えますが、事実上は世界中でも2機しかいないジャンボ機だったのでした。2機ともSR型と同様、日本の国内線向けの強化仕様となっていたので、通称「SR-SUD」と呼ばれていました。

その後、100B型のエンジンが生産中止となったので、その後に導入された国内線仕様機は346SR型を名乗ることになったのでした。こちらも4機しかいない珍しい仕様です。346SR型はその後国際線に転出し、346型となりましたが、エンジンが長距離向きでない146B/SUD型は、ずっと国内線を飛び続けています。

今回、どうして突然こんなことを書いたのかというと、JALのプレスリリースをまとめ読みしていたら、『JALグループ、2005年度下期路線便数・機材計画を一部変更』というリリースがあり、その中にこんなことが書いてあったのでした。
【機材計画】
当初計画に、以下を追加します。
(1)747型機3機を追加退役させる(10月2機、11月1機)
(2)767型機1機を国際線から国内線に配転する
尚、2005年度末におけるJALグループの稼動機材数は、当初計画では284機でしたが、上記により、281機となります。
プレスリリースだけ見ると、国際線仕様のB747の退役と思えるのですが、3機という機数がどうにも引っかかります。
というのは、国内線で活躍している在来型B747はJA8164・JA8170・JA8176の3機。今や初期ジャンボの標準エンジンであるJT9D-7Aエンジンを搭載しているのは、JALではこの3機しかないのです。保守的な面から考えると、346SR型を国内線に呼び戻して、代わりに146B(/SUD)型を退役させる可能性も、全然ないわけではないような気もします。もちろん、これが国際線機材だったとしても、どうやら在来型B747の退役ペースが早くなることは確かなのですが。

JA8170には、できるだけ長く日本の空を飛んで欲しいですし、できればラストフライトにも立ち会いたい…そんな気持ちがあるので、取り越し苦労であることを祈りたいのですが、どうなるでしょうか…。

この記事へのコメント

五月原清隆
2005年09月04日 17:13
 B747-346にSRはいてまへんやろ……というツッコミはさておき。
 この3機っていうのが国内線仕様(コンフィグコードがRで始まるもの)だろうっていうのはJALフリークの間では定説となりつつありますね。既に、JA8164の退役は当確、JA8170やJA8176も後継機(B777-346)がいる事から退役が濃厚と見られています。実際、JA8164らしきフライトは9月で消えているみたいですしね。
 因みに、クラシックジャンボ国内線トリオ、飛行機フリークには人気ですが、クラスJ愛用者にはなかなか不人気な機材でもあります。というのも、B747-446Dの80席という設定数に比べれば、22席から25席というクラスJの設定数は剰りにも少なすぎ、自然と予約が入りにくくなってしまうからです。座席に有り付ければいいんですけど、そうじゃないとかなり悲惨ですからね。特に、那覇線などの長距離国内線だと、クラスJと普通席とは天地の差なので、出来ればB747-446Dに安定して就航してもらいたいものです。
のぞみくん
2005年09月04日 19:40
一応、手元の本(アマゾンへのリンクを置いてある本でもありますが)では、300SR型と分類されているのがJA8183・JA8184・JA8186・JA8187になっています。まあ、-400の後のDみたいに、ついたりとれたりするものらしいですが…。とりあえず、その4機のことと思っていただければいいかと。
それはさておき、最初は1機だけ引退するのがJA8164だと思っていたのですが、ここに来て3機追加されたので、残る1機は何?というのも興味があるところではあります。
もっとも、1986年製の飛行機を引退させるなら、もっと先に引退させる機材があるやろっ!という考えもあったのですが、フライトサイクルで考えると逆転することに気付いたので、半分はあきらめています。
とりあえず、11月まで残る1機がJA8170であれば、バースデー割引で乗り納めしておきたいものです。
五月原清隆
2005年09月05日 12:10
 言われてみると、本によってはJA8164もSRとして扱われていますね。純粋なSR(B747SR-46)は御巣鷹山ショックで全部手放してしまっていますが、確かに性能上はSRと呼ぶべき機材がゴロゴロと。まぁ、300SRらしきものは現在既にSRではなくなってますけどね。
 取り敢えず、国内線クラシックジャンボは当面沖縄線に張り付きのはずなので、JAL1905辺りを狙えば確実ですね。まぁ、バースデー割引の中ではかなりの激戦区ですが。
EOS kiss digitalと飛行機・・・
2005年09月13日 23:37
シャルルドゴールに行って来ました。あの膨大なトラフィックの中でもジャンボ機は目に見えて減っていますね。できればイラン航空あたりでもいいからSRも見たかったのに、SRどころか撮影した写真にジャンボはほんとに数えるほどです。ジャンボ大好きだけに私も残念です。トゥルーズでは380を鋭意製作中って感じでしたけれど、フォルムはジャンボ、エアバスだとA340-600の方が好きです。
2005年10月22日 10:57
トラックバック有難うございました。JA8170が希少なB747-146B/SUDであることに気が付かずに記事を書いてしまいました。ご指導頂き感謝致します。