ボンバルディア機のトラブルが減りません!

とうとうDHC-8-Q400は、会社を問わずトラブル続発という状態になってきました。
JAC機が大阪に引き返す 乗客らにけがはなし
19日午前10時40分ごろ、大阪空港(伊丹)を離陸した松本行き日本エアコミューターJAC2271便ボンバルディアDHC8(乗客乗員34人)で、機体の主脚と前輪が収納しないとの表示が出たため大阪空港に引き返し約40分後、無事着陸した。乗客らにけがはなかった。
日本エアコミューターによると、同機は昨年5月、車輪を収納するためなどに使う油圧ポンプの不具合で引き返すトラブルがあった。(Yahoo!ニュース-共同通信)
主脚格納できず引き返す ボンバルディア機でまた
22日午前11時35分ごろ、大阪空港を離陸した松山行き全日空1633便ボンバルディアDHC8が主脚を格納できなくなり、同空港に引き返し、約20分後に無事着陸した。乗客乗員計57人にけがはなかった。
乗客は代替機で松山空港に向かった。全日空や運航会社のエアーセントラルが機体を点検し原因を調べている。
DHC8は、8日に大阪発松山行き全日空機が飛行中、貨物ドアが開いていることを示すランプが点灯して大阪空港に引き返したほか、19日にも同空港を離陸直後の松本行き日本エアコミューター機の脚が収納できなくなり引き返すなど、トラブルが相次いでいる。(Yahoo!ニュース-共同通信)
そう言いつつ、日本エアコミューター(JAC/3X/コミューター)は、同じ機材での発生だそうですが、前回のトラブルは昨年5月。何も起きないに越したことはありませんが、エアーニッポンネットワーク(AKX/EL/アルファウイング)やエアーセントラル(ALS/EL/アリスエア)のトラブル発生頻度と比べると、かなり少なかったりします。
ちなみに、エアーセントラルのQ400は今のところは1機だけで、しかもA-netとの共通事業機だったりしますので、1/8に発生したトラブルも同じ機体だったと思われます。

ところで、実はボンバルディア機のトラブルはこれだけではなかったりします。12/18にはこんなことも起きていたようでした。
ジェイエア機が引き返し 不具合続くボンバルディア
18日午前9時10分ごろ、秋田空港へ着陸しようとした名古屋発のジェイエアのボンバルディアCRJ200(乗客乗員19人)で、主翼のフラップが動かなくなるトラブルが発生した。
同機は修理のために名古屋空港に引き返し、同10時半に着陸した。乗客らにけがはなく、他社便などに振り替えた。
国土交通省中部空港事務所によると、同機は当時、高度約1070メートルを飛行中で、着陸に備えて揚力を増やすためにフラップを下げようとしたが、動かなかったという。
CRJ200は、カナダのボンバルディア社が製造した最大50人乗りの小型ジェット機。同じ機体が先月8日にも山形空港に着陸しようとした際、フラップが動かなくなる不具合が起きたばかりだった。(Yahoo!ニュース-共同通信)
11/8のトラブルはこのブログでも記事にしましたが…どうも、ボンバルディア機一連のトラブルは、どうも特定の機材で発生している気がしてならないのですが。

ところで、ボンバルディア・エアロスペース(Bombardier Aerospace)はどんなメーカーかというと、もともとカナダの重工業会社だったのですが、1986年に経営が傾いていたカナディア(Canadair)を買収して航空機部門に参入、さらにデ・ハビランド・カナダ(De Havilland Canada)社も買収して現在に至っています。DHC-8-Q400はもともとデ・ハビランド・カナダ社が開発した機体で、CRJ(Canadair Regional Jet)はカナディア社の手による機種だったのでした。
この間に、オランダのフォッカー(Fokker)社は1996年に倒産。スウェーデンのSAAB(自動車メーカーでおなじみですが、Svenska Aeroplan ABの略で、もともとは航空機製造会社だったんですよ)は1999年に航空機製造から撤退してしまいました。少なくともターボプロップ機ではトップシェアになっているようです。

しかし、これだけトラブルが発生していて、「他のところではそんなにトラブルはありませんから」と言われていたりすると困りますね…。まさか、CRJはブラジルにエンブラエル社という強力なライバルがあるから結構一生懸命になってて、ターボプロップ機は大したライバルがいないから売りっぱなし…なんてことはないですよね、いくらなんでも?
いきつけのブログ「PAXのひとりごと」の記事でも、こんな記述があります。
航空会社にしてみれば、航空機を導入し運航するには相当の費用負担を要し、そう簡単にコロコロと機種変更はできない事情はありますが、こう頻繁にトラブルが発生し、その点検整備に“想定外”のリソースを食われるようであれば、Q400に見切りをつけて、SAAB や Fokker に乗り換えることを考えてもよいのではないでしょうか。
しかし、なかなか手ごろな機種がないんですね。さすがにアントノフのターボプロップ機導入は、東側機材の導入実績がないだけに、別の意味で勇気が要りそうですし^^;。ブリティッシュ・エアロスペース(British Aerospace)社のBAe146は、ジェット機でありながらYS-11の乗り入れている空港にはそのまま行けるので、導入検討してみては…しまった、4発機だから伊丹には入れない^^;。

いずれにしても、ボンバルディア社には、何とか解決の道を示して欲しいところです。

この記事へのコメント

2006年01月25日 12:36
日本エアコミューターで、けがが離陸したかも。
2006年01月28日 19:04
すみません、記事中にこちらの記事へのリンクを入れたトラックバックが弾かれるのですが、何か原因になるようなことありますかね?
2006年01月28日 22:08
あ、済みません。スパムトラバ対策で、結構トラックバック反映まで時間がかかるようになっています。
24時間以内には反映されますので…。
2007年03月15日 22:50
機械である以上故障が発生するのは必然。それを事故等に発展させないために知識、経験が必要であるのだが、最近両者共軽視される傾向にあるように思える。
2007年03月19日 01:01
やはり人に問題があるのですね。組織の末端までどこまで徹底して改善できているのでしょうか?
fuji
2007年03月27日 21:44
いっそ日本海軍の99鑑爆や97戦闘機みたいにしたら?
2008年03月02日 17:48
>まさか、CRJはブラジルにエンブラエル社という
>強力なライバルがあるから結構一生懸命になって
>て、ターボプロップ機は大したライバルが
>いないから売りっぱなし…

実は、フランス(とイタリア)の航空機メーカーであるATR社から
”ATR-72”という機材が作られていまして、過去に関係者が日本の航空会社に売込みを行ったことがあるようです。
(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ATR_72
(該当機材の概要(pdf) 財団法人日本航空機開発協会:1.8MB)
http://www.jadc.or.jp/10_AircraftD.pdf#page=37